山林売買の話が持ち上がると、実際に現地に行って確認することが多々あります。
案内は?
理想は、現地を知っている方に案内してもらうのが一番です。特に大きな山林で、取引金額も高額になりそうな場合は、現地を知っている所有者さんの他に、その山林の隣地の山林(土地)の所有者さんにも立ち会ってもらう場合もあります。
所有者の考えている境界と、隣地所有者の考える境界が異なる場合もありますので、それらを事前に確認するためです。
しかし、所有者さん自身、山林の境界はおろか、場所する知らない方も多いです。そう言った場合は、その所有者さんのお知り合いとか、山林について詳しい方を探してもらいます。本人が知らなくても、親戚の方が知っているとか、近所のおじさんが知っているとか、なんかしらの手がかりがあると、大変助かります。通常これらの作業は、売主さんにお願いします。
売主さん本人も場所を知らず、他にも案内出来る方が見つからない場合も多々あります。そう言った場合は、とりあえず私達買主だけで現地調査に向かいます。公図や森林計画図、または生育している樹木等から、おおよその境界を確認しに行きます。
入山したら
目的の山林に無事到着することが出来たら、身支度を整えて、入山します。実は、この目的の山林に到着するまでが一番の難関かもしれません。おおまかな場所が解らないと、もちろん目的の山林まで行けませんし、また場所が解っても、道が無く、他人の山林を通行しなければ目的の山林に行けない場合もありますので、ほとんどそう言った場合は、山林調査を諦めます。余程魅力のある山林なら、隣地の方に通行許可等頂きますが、なかなかそれほどの手間暇かけてまで欲しい山林ってないです。
さて入山したら、境界沿いを歩いてみます。さすがに数万㎡の大きな山林ですと、一日で全部歩いて確認することは出来ませんが、ほとんど山林では、境界を確認しながら山の中を一日中歩きます。
隣地との境界は解りやすいか?どのような樹木が生育しているか?もし仮に伐採するならどこから重機を搬入して、伐採した木をどのように搬出するか?等々、周りをきょろきょろしながら山林を歩きます。
現地調査の目的は
現地調査の目的は、「ここで立木を伐採できるかどうか?」の確認です。いくら立派な木が生育していても、重機も持ってくることが出来ず、また人が立っていられないような崖では、木を伐採することも出来ませんからね。
まとめ
山林売買の話があると、まず資料を用いて権利関係を調査し、その後上記のように現地確認に向かいます。資料調査の段階で、それほど価値の無い山林だと判断すれば、現地確認すら行わない場合もありますが、売主さんが、「大きな木がたくさん生えてますよ~」なんて言った日には、我々も現地調査に向かいます(汗
資料調査と現地確認まで済ませてから金額の提示となります。切羽詰まって山林の売買を考える方もそう多くはないと思いますが、ある程度時間かかることは想定しておいてもらいたいところです。
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