私は林業会社内にて主に山林売買を担当しています。売買と言いましても、買うのが9割・売るのが1割程度で、ほとんど購入ばかりです。この会社に入社して初めて解ったことですが、山林を手放したい方って非常に多いです。山林の売買なんか、なかなか情報も出回っていないですし、イメージ出来ないですよね。少しはお役にたてるでしょうか・・・
秋田県で山林の売買(売却)は誰に売れば良い?
一応、私の住む秋田県内でのお話ですが、他でもほとんど変わらないと思います。
秋田県の山林の相場は?
相場は都道府県や市町村によって、かなり幅があるかと思います。林業としての山林を考えると、都市部か田舎かなんて関係無いし、逆に都市部だと作業しづらい等の弊害があるのですが、山林を純粋な山林としてではなく、例えば立木を伐採して開発・造成して大型ショッピングセンター作りたいなんて話になると、その土地の価値なんか跳ね上がります。一応の目安としての1㎡あたりの単価はご紹介出来ますが、相場なんてケースバイケースなので、あしからず。
山林売買の話を持ち掛けたその後は?
山林の売却を決心して、買い手になるであろう業者に話をもちかけたら、あとは業者の査定待ちです。ここでは主に買い手側の山林調査について説明します。
山林売買担当が教える資料。これだけは揃えてね!
「山林を買ってくれませんか?」と言ったお客さんが、大量に舞い込む我が社ですが、(別に「山林買います」なんて広告出していませんよ)いろんなお客さんがいます。
権利書や登記簿謄本、固定資産課税明細や地図、さらには森林簿や森林計画図と言った林業専門の資料まで用意して来てくれるお客さんがいて、買い手としては調査が楽なので非常にありがたいです。
しかし、上のようなお客さんはまれで、普通は登記簿謄本や古い地図、または地番記入しただけのメモ書きを持って来るお客さんがほとんどです。だいたいこういった方たちは、自分の持っている山林の場所もわからない場合が多いですね。
中にはとんでもないお客さんもいて、
- 山林の場所がわからない
- 所在(住所)もわからない
- 大きさもわからない
- そもそもどれだけ持っているかもわからない
なんてお客さんもいます。最終的には、持ち主の住所・氏名と、山林が存在すると思われる市町村だけ教えてもらって、こちらが全て調べることになります。出来ないことはないですが、結構めんどくさいです(汗
せめて簡単な資料だけでも用意してください・・・役所行けば、すぐ発行してもらえます。
山林調査を依頼すると費用はかかるのか?
山林の売却話を持ち掛けられると、山林の調査に向かいます。結構な人手と時間を使いますので、必要経費としては、それなりにかかってしまいます。
と言いましても、私はそれらをお客さんに請求することはしないのですが、中には請求する業者もいると思うので、注意が必要です。
山林評価のための現地調査とは?
まずは社内で、権利関係や規制など山林についての調査を行うのですが、やはり山林調査のメインは現場です。直接現場で見てみないとわからない事が多いですからね。
山林売買における相続登記の重要性
不動産の売買ですと、普通すぐに登記手続きとるので問題ないのですが、相続なんかで山林を取得された場合は注意が必要です。